2010年3月30日火曜日

IC-R3

さて、ICOMのR3です。
後にも先にも、一番好きな受信機かもしれないです。
条件付で。

確かに、アナログテレビがしっかり使えるレベルで見られるのはたいしたもの(映像周波数と音声周波数がアナログテレビは違うんです、それぞれを単独で受信できる機種はありますが、テレビとしての機能は持っていませんでした)。
アメリカのミルスペックを通っているのも魅力的です(軍事オタクの心を鷲づかみです)。

でも、雑誌等での評価はここまで、大体酷評が多いです。
本体が以外に小さくないし、思ったより重い。
サーチ&スキャンスピードが遅い。
メモリーチャンネルが50チャンネル×8バンクと小さい。
メインモニターを使うと、バッテリーがすぐになくなってしまう。
テレビなど見た日には、1時間少ししかもたない・・・・
操作はボタンが重複する短押し、長押しを使い分けるタイプで判りづらい。
最悪です。

でも、先に書いたある条件下で使うと、最高の機種になるのです。
つまりモービル受信機として使うのです。
バッテリーはDCから供給するので、問題がなくなります。
そうなると、テレビの受信はアドバンテージになります。
遅いサーチスピードもバンクのサイズを考えると、充分です。
車載で使うとなると、FNC+キーの操作が難しく、ねらったボタンの短押しと長押しによる機能呼び出しは、ありです。
そして、受信を長く続けることを考えると、見落としがちですが以外に重要なのが、音質です。
R3のスピーカーサイズのせいなのか、トーンコントロールがされているのか、筐体の構造によるのかわかりませんが、とにかく音が聞きやすい・・・というか耳障りじゃないんです。

車での移動中に聞くことが多いので、音質は重要な要素です。
スケルチが開く瞬間のノイズや、無変調波を受信した際のホワイトノイズが聞いていられるのは、すばらしいことです。
まあ、これは個人の感じ方や耳の性能に左右される問題でもあるので、あまり大きな声では言いませんが、大井松田五郎氏もR3の音質には触れていますから、そうなのでしょう。

結論から言うと、R3はR2の後継機種ではないんです。
むしろ、車載専用機としてリリースされたR100の後継機種だと思うべきでしょう。

とにかく、今もう一台受信機を買っておきたいとすれば、生産中止が決まった直後に店頭在庫のR3SSを買っておきたいと本気で思えます。

今でも、我が愛車フィットに常備され、今日はしっかりアンテナとつながり、地元の消防波を中心にサーチしています。

本当に良い受信機です。

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