2010年4月27日火曜日

普天間問題に物申す・・・

今日は、少し硬い話を書きます。


最初に誤解をうける可能性があるので、一言申し上げますが僕は戦争肯定派ではありません。
軍事おたくではありますが、軍事拡大には反対です。
それを踏まえて、あえて申し上げます。


普天間基地の移設について、ずいぶん長い間物議をかもしています。
首相の意見や行動、言動にもかなり注目が集まっています。
現実に首相や与党の動きに国民がどれほど肯定的かどうかは、支持率に現れていると思います。
沖縄県民の方々の気持ちも理解します。


しかし、地球規模での安保が確立していない現在、どうしても他国の脅威に対する軍備は必要です。
反面、在日米軍の起こす不祥事についてはいまさら語るものではないでしょう。


基地の存在がプラスに働くのは、国からの補償と地元商工会への還元だと思います。
産業が少ない沖縄では、軍事基地の存在は無視できないと思います。
少なくとも、それがあるおかげで地元が潤うのは否定できないと思います。


反面、マイナス(ネガティブ?)の面は、すぐに思い浮かぶのが騒音の問題です。
これは軍事基地に限らず、工業地帯や空港、高速道路や鉄道と騒音で悩まされる方は少なからずいます。
それより問題なのが、米兵の起こす不祥事に対する不安や不満ではないかと思うのです。


政府は移転先を検証する際に、場所の確保に夢中で国民が何故基地を誘致するのに否定的か理解できていないと思います。
米兵の起こした犯罪を日本国内で処罰することを約束できないと、国民の不安はなくならないでしょう。


さらに、リアルな問題として北朝鮮を無視することはできません。
日本の軍事力は世界的に見ても小さくありません。
しかし、大規模な軍事作戦を遂行した経験がない自衛隊では北朝鮮の脅威を裁ききれるかどうか疑問です。
であれば、ずるい表現ですが米軍と共同戦線を張るのが妥当で、その必要は誰の眼にもあきらかです。


アメリカが沖縄を軍事拠点として重要視していることを鑑みて、軍事基地があることの問題点を改めて洗い出し、それを解消しつつ、沖縄の基地を継続させることの意味を理解させることが大事ではないかと思います。


普天間の移設でにぎわう日本政府をよそに、その只中でさえ米軍兵士の起こす不祥事が後を絶たないのでは、国民は在日米軍すべてに否定的になっても仕方がないと思います。
横田、三沢、厚木とすぐに出てくる在日米軍基地。
そのすべてをアメリカに返還するのは不可能で、さらに日本が裸になるだけです。


最後に、今日本政府が真摯に考えなくてはいけないのは、在日米軍との共存の方法を模索することだと思います。
自分が基地問題に直面していないからとの意見を覚悟の上での本音です。
アメリカの顔をうかがうことなく、次の選挙の票を考えることなく、本当に日本のためになり、国民の生活を守るための在日米軍の存在を再度検証する必要があるのではないかと、思いました。

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